ロングアイランドからVol.5
8月10日 遅れる婚期
朝からデスクの上をアリが闊歩していたので、プチプチつぶしていた。
何気なく見たインスタで高校のクラスメートが結婚報告していて、少しへこんだ。
これから大学や高校の同期がバンバン結婚するのかと思うと、泣けてくる。
8月11日 プラマイゼロ
インターンのミーティングでマンハッタンまで出てきたので、帰りにWNBA(女子バスケ)を見て帰ろうと思ってバークレイズセンターまで来た。
アメリカはチケットの転売サイトが充実していて、当日でもすぐ買える。
転売サイトと言っても、日本人がイメージする悪質なものではない。
しっかりとプラットフォームが作られていて、アプリやブラウザから購入できる。
時には、オフィシャルの価格よりも安く手に入れられるので重宝しているのだ。
システム的には、チケットを購入すると元の保有者からアプリやメールアドレスを通じて送られれくるのだが、その日は待てど暮らせど送られてこない。
しびれを切らして、運営にチャットで問い合わせたが結局出品者と連絡が取れず、注文はキャンセルしてもらった。
返金にプラスして15ドルのクレジットもくれたのでヨシとした。
8月12日 タコ負け
昨日の今日だが、メッツのデーゲームに行った。
ミスターメット(メッツのマスコット)のフィギュアのギブアウェイもあった。
メジャーの球団は日本のプロ野球よりもこういったプレゼント系が多いように感じる。
有名なのはボブルヘッドだが、それ以外にもTシャツ、帽子、扇子、サングラスなど幅広い。
試合が終わると駅の前に今日配られたフィギュアを買い取りますって言ってる人らがいた。
こっちはほんとの転売屋だった。
ちなみに試合は3−21でボロ負け。
デーゲームだったので、日が暮れるにはまだ時間がある。
シティフィールドの向かいは大きな公園になっていて、動物園や美術館もある。
やたらでかい地球のオブジェもあって、ちょっと気になって調べてみると国連の本部が一時的に置かれていたためっぽかった。
しかし一番目を引くのは、テニス場だ。
なにしろここはテニス全米オープンの会場になるのだ。
開会はもうすぐなので、公園の入り口には全米オープンのロゴが入ったテントや旗が出ていた。
チケットの値段がそこそこするので、少々悩むが一回ぐらいは見ておいた方がいい気もする。
8月13日 せっかく来たし
草野球は朝からやるので、前日の夜の天気に左右される。
しかし、中止の連絡が来るのは当日の朝なので、比較的遠いところに住んでいる私は「来たけど中止だった」みたいなことが起こりうる。
今日がその日だった。
セントラルパークまで来たはいいが、やることがない。
しかし、せっかくの日曜と電車賃を無駄にしたくはない。
とりあえず便意をもよおしてきたので、園内の公衆トイレに入ったが思ったより清潔だった。
少なくとも、ためらいなく便座に座れるほどには。
アメリカのトイレ事情はクソである。
クソそのものよりもクソである。
日本だと、大体の駅や公園にトイレが整備されているが、アメリカは地下鉄にはないところが多く、公園のトイレは悲惨なことになっていることが多々ある。
モラルの問題とか、管理コストとか色々理由があるとは思うがもう少しあってもいいのではないかと思う。お腹緩めの私のような人間には厳しい設計なのだ。ゴミ箱はあんなにあるのに。
兎にも角にも今日を満喫するのだ。
手始めに映画を観た。
インディ・ジョーンズの最新作を見た。
それまでの作品は見ていたが、スクリーンでインディ・ジョーンズを見たのは初めてで、それだけで十分価値はあったと思う。
そのあと地下鉄でマンハッタンの南の端まで行って、無料のフェリーに乗る。
行き先はスタテンアイランド。
筒香選手がプレーする独立リーグのチーム、スタテンアイランド・フェリーホークスの試合を見るためだ。
フェリーは片道25分ぐらいで、自由の女神にも接近(お気持程度だが)するので、観光客も結構乗っていた。
球場はフェリー乗り場から徒歩5分ぐらいの距離にあって、外野の先にマンハッタンの摩天楼が見える作りになっていた。
試合は既に始まっていたが、ちょうど着いた時に筒香選手がホームランを打った。
なんの気になしに動画も撮っていたので、得した気分だ。
観客には日本人の方もいて、ベイスターズのユニフォームを着たお子さんも見かけた。
客入り自体はまばらで、その前日に今話題のサバンナ・バナナズの興行で満員だったことを思うと少し寂しい。
この日はダブルヘッダーでチームも2連勝。
1日を有意義に過ごせて僕も満足。
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