ロングアイランドからVol. 3
7月25日 ケイコ目を澄ませて
耳が聞こえないボクサーを主人公にした映画。
ボクシングを続けるか悩む主人公ケイコ(岸井ゆきの)と身体の限界が近づきジムを畳むことにした会長(三浦友和)を中心に彼らの、特に主人公の葛藤が描かれる。
言ってしまえば、「何も起こらない」。
誰も死なないし、ろう者の苦悩があるわけでもない。
物語は淡々と進んでいき、カタルシスもない。
だからといってつまらないわけではなく、むしろ緊張感があった。
終始画面に集中していて、エンドロールが出た時にようやく背もたれに寄りかかる。そんな映画だった。
耳が聞こえないことによる不便(蛇口開けっぱなしにしたことに気づかないとか、コーチの指示が通りづらいとか)はあるが、それだけである。
そのことを不憫に感じさせたりはしないし、むしろ主人公はちゃんと折り合いをつけて生活している。
モノローグなし、回想なし、音楽なし、奇跡なし。
ただただ、進んでいく今を映している。
たぶん、いい映画を見たんだと思う。
7月27日 エアコンは壊れている
日中は暑いけれど、日本みたいに息の詰まるような蒸し暑さではない。
気温は高くても30度前後、夜は20度前後まで下がるので寝苦しくはない。
部屋のエアコンは壊れているけれど、特に困ってはいない。
今日は暑いなという日は、大学の図書館で作業する。
こっちの冷房はやたら寒くて、半袖短パンで来たのに屋内では1枚羽織っている。
7月28日 チェリーえこひいき
こっちに来てからコーラを飲む量が増えた。圧倒的に。
箱買いして、ほぼ毎日飲んでいる。
お菓子もそんなに食べないので、コーラの砂糖味が体に染み渡る。
日本ではコーラといえばコカ・コーラだったけれど、アメリカではペプシが幅を利かせている。
正直、味の違いとかはよくわからないが、なんとなく馴染み深いコカ・コーラを選んでしまう。
よく考えたら恐ろしい企業だ。
あの得体の知れない砂糖水の炭酸割りで爆儲けしているのだから。
本当のレシピは社長しか知らないとかいう都市伝説もあるし。
スタジアムにはクソデカい看板を出し、広告を打ち。
あのおなじみのロゴを見ない日は無い。
しかし許せないことがひとつだけある。
おい、チェリー味!お前はダメだ。
あんなにマズイのにレギュラー商品なのが解せない。
アメリカ人はチェリー味を贔屓しすぎだ。
そのリソースをファンタのブドウ味に割いてくれ。
なんで、マックのソフトドリンクにさえないんだ。
俺が飲みたいのはオレンジ味じゃない、ブドウ味なんだ。
今日もコーラは飲んだ。
7月30日 首の皮一枚
プレーオフをかけた大事な一戦@セントラルパーク。
先週まで絶望的だったプレーオフ進出も、上位チームがまさかの負けを喫し、我々にもチャンスが巡ってきた。
とにもかくにも勝たなければならない。
草野球とはいえ、久しぶりに緊張感のある試合だった。
1−1で迎えた6回に4番のタイムリーで勝ち越して勝利。
ちなみに、試合結果はこのURL↑から見れるよ。
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